セックスレスで悩んでいる時には、相手の性欲というものはやはりとても気になる部分ですよね。
確かに、性欲の大きさというのはセックスレスに大きな影響がある要素です。
特に、男性の性欲の有無は影響が大きく出やすいところです。
「相手の性欲を高めるにはどうしたらいいだろうか?」
というのをよく考える人は多いのではないでしょうか。
そもそも「性欲」というものは漠然とした気持ちの問題のように見える一方で、想像以上に「性欲の理屈」というものもたくさんあります。
性欲というものを考える際には、大きなイメージとしてまずいくつか考えておきたいところがあります。
一つは、高める理屈。
文字通り高めるにはどうしたら、というところです。
性欲を高める、と言いますと、妻がセクシーな格好をするとか、妻のためにムードを気を付けてみる、などはよく思うところかもしれません。
性欲を高めるということですので、自然とエロティックな要素を考えたくなりますが、ただ、夫婦のセックスレスにおいては、実はそれ以外のところに大きな要素があります。
また、性欲を高めるという意味では、食事や栄養の影響も思っているより大きくあります。
二つ目は、性欲を低下させている要素を取り除いたりの改善したりする、というところです。
実のところ、性欲を高めよう、ということよりも、性欲を低下させている要素を改善する、という事の方が、日常においては現実的に大きな影響を持ってくることがとても多いものです。
実際のことろ、その方がいきなり性欲を高めることにつながったりします。
高めよう、というより、低下の要因の改善、という意識をより大きく持つとよいところがあります。
三つ目は、性欲はあるけれどもする気になれない、という要素の改善です。
セックスレスというのは、性欲がないからセックスがない、というばかりではなく、性欲があるのにセックスレスになっている、というケースがとても多くあります。むしろ、セックスレスというのはこちらの問題の方が大きいという見方も出来ます。
たとえば女性の悩みとして、夫は性欲があるようなのに私とセックスをしようとしない、という悩みを持つケースはとても多くあります。そういった際には、女性としては夫は私の事を愛していない、私に魅力を感じていない、と寂しくなることが多く、だからこそもうどうしようもないのでは、と寂しくなりますが、それもまた、実は男性の理屈としてはそういうことではないことがとても多いので、女性は希望を失うことはありません。女性がその理屈を知っておくことはとても意味があります。
四つ目は、性欲に依存しないセックスレスの解消、という考え方です。
世の中のセックスレスではないカップル、というのは、二人共性欲が旺盛だから、とは全然限りません。また、私がアドバイスをさせていただいてセックスレスを解消したご夫婦などは、性欲の回復に成功したから解消した、というケースではないことが多いわけです。
もともと、先程のようにセックスレスであるカップルは、性欲自体はある、というケースが多くあります。また、セックスレスでないカップルであっても、日によって片方の性欲があまりない日、というのも当然ながら普通にあるわけです。
性欲が高まればそれはもちろん良い事ですが、ただ、性欲が二人共とても高まった時だけセックスが実現する、というように、性欲への依存度が高い性生活というのはセックスレスにもなりやすくだいぶ不安定なものとなります。一方で、性欲にあまり関係なくセックスレスでなくいられるようになったカップルや夫婦というのは、非常に二人の性生活が安定します。
少なくとも一人がセックスをしたかったら、いつでも触れ合いが実現する、という二人というのは、とても幸せと満足を感じられます。
そして、その状態は必然と性欲を高めていきます。