☆「今日の夕食は近所のスパゲティ屋さんに行かない?」
■「まあ、それほどスパゲティの気分でもないけど、いいよ」
☆「よかった、スパゲティが食べたい気分だったんだよね(^^)」
■「そうなんだ。あのお店はピザも悪くなかったよね。 自分はそれを食べようかな」
☆「よし行こう!」
・・・・・・
カップルが日常の中でこんなやり取りをすることはよくあることでしょう。
一方で、この中の「スパゲッティ」の部分を「セックス」に置き換えて見ますと、どうでしょうか。
スパゲッティのやり取りを普段から普通にしているカップルでも、それがセックスになると全くそのやり取りは出来ない・・・そういった事は少なくないものです。
今の例ですと、近所とはいえ、スパゲティ屋さんに行くのには多少の労力が必要です。
加えて、誘われた側の人は特にスパゲティが食べたい気分ではありませんでした。
でも誘われた人は相手の要望を実行し、スパゲティ屋さんに行きました。
この二人が結果として二人で食事が出来た理由の一つに、スパゲティを誘った人が、
「二人ともしっかりとスパゲティを食べたい気持ちを持って、愛し合うラブラブな状態の中でスパゲティ屋さんに行きたい」
というように「思っていなかったから」
という点があります。
つまり、スパゲティのやり取りでは特に意識していませんが、
・相手があまり乗り気ではなさそうでも、相手を「誘った」
・相手がスパゲティ気分ではないことを残念に思わなかかった
・スパゲティ屋さんに行けることを素直に喜んだ
・相手が自分と違いピザを食べようとしているのを気にしなかった
などなどを無意識に自然と実行していたから、二人で楽しくレストランに行けたところがあります。
これはセックスにおいてもあてはまる事はよくあります。
セックスレスは、相手がその気になるかどうか、ばかりの問題でもありません。
セックスというものをあまり特別な存在に意識しすぎるのもちょっと注意が必要です。