カップルや夫婦のセックスレスを考えます際には、
「セックスの開始の問題」
も時に小さくない影響があるものです。
たとえば・・・とても楽しい遊園地があったとしても、
「場所がとても遠くにあるし、混んでいるので入り口でチケットを買うのも大変、」
ということですと、遊園地が好きであっても遊び始める前にやめてしまう人もいることでしょう。
二人のセックスにおいても、こういった点はかなり大きな要素となってくるものです。
おおざっぱに言いますと、
「セックスを始めるのに手間がかかる」
状態ですと、たとえセックスが嫌いではなくても、レスになってしまう可能性が高くなっていきます。
それは一見単純な理屈ではあります。
「始める手間」と言いましても、布団やベッドを整える、といったような事や「時間を作る」といった手間もありますが、
「心理的な手間」
というのもかなりあるものです。
たとえば、話がセックスとなりますと、
「自分から誘うのには抵抗感がある」
という思いを持つ人は少なくないものです。
実際のところカップルの二人共がそのように思っていて、それによって、
「開始のきっかけを作る人がいない」
ことでもってセックスレスになっているカップルもあるわけです。
セックスを提案することの抵抗感、というのは、女性だけではなく男性もそのように感じていることが想像する以上に多いものです。
男性は、女性が思う以上に、セックスを提案する事に対してナーバスなものを持っています。
「今は妻や彼女をセックスに誘ってもいいのだろうか」
ということがとても気になります。
そういった中で、その時の女性の様子や表情や機嫌を伺って大丈夫そうなタイミングを考える、といった手順を毎回踏まないと開始するに至らない、そのように感じますとその手順自体を負担に感じてしまうことがよくあります。
女性側としても、
「自分は彼から愛されているだろうか」「魅力を感じてくれているだろうか」
という不安を感じやすいものです。
そんな中で、実際に彼から気遣いや優しい愛情などを示してもらえないと、自分から誘うことに対しての気持ちの抵抗感も大きくなってしまいます。
ただそんな中でも、彼の方から少しでもいいので愛情を示してくれて、アプローチや開始の手間を彼が引き受けてくれたなら、セックスをしてもいいのにという気持ちにおいて、またずいぶん話は違うのに、という思いを持つ事も少なくないものです。
男性としても、その時の状況の良し悪しや、どれくらいのことを実現できるかはまた別としても、少なくとも彼女との触れ合いを求める行為自体は受け入れてもらえたり喜んでもらえるという安心感を持てて、少しでもいいからスッと簡単に実現するということだと、セックスや触れ合いを誘おうという気になれる、ということも多いものです。